どの病院においても、看護師は常に仕事量も多く、他の医療スタッフとも連携を取ることが求められている職業だ。そのために、給料や人間関係での悩みを抱えてしまう看護師も多く、時にはそれが離職の原因に繋がることもある。

何人もの患者の命を預かっている以上、責任感も重く細かな注意や気遣いも多く必要とされるのは当たり前のことだが、その仕事量に対しての給料が割に合っていないのが現状だ。

また、常に看護師の職場環境はプレッシャーに晒されており、人間関係がギクシャクしてしまうことも仕方のないことなのかもしれない。しかし、チームワークが重要な要素となっている以上、職員間のコミュニケーションが円滑に図れるよう、努力する必要がある。したがって、前もって看護師の悩みや人間関係に対する解決策を考えておくと良いだろう。

給料に対しての解決策としては、スキルアップや、キャリアアップをすることである。専門看護師や認定看護師になり、専門的な医療に携われるようになり、多くの給料を得ることが出来るだろう。

そして人間関係の解決策は、職場のリーダーである看護師長のリーダーシップが重要となってくる。例えば、全スタッフが意見交換に参加できるよう、病棟カンファレンスの時間に看護師長が積極的に新人看護師に発言を促したり、あるいは、カンファレンスへの参加に消極的な看護師に何かを報告する役割を与えるのも有効だと言えるだろう。

加えて、看護師長による個別の面談もとても大切なコミュニケーションの１つだ。個別面談を通じて、看護師は全体には言いにくいことをリーダーである看護師長に直接伝えられたり、また部署のリーダーとして、看護師長もスタッフの人間関係の把握や問題点の改善に向けた情報収集が可能となる。

個別面談は職場全体にプラスの効果をもたらすことが期待でき、こうした看護師長によるリーダーシップが職場全体の雰囲気を変え、職員間の良いチームワークをもたらすことに繋がるだろう。